
「クレカ払いはお得」は半分ウソだった
固定資産税をクレジットカードで払う人が増えている。 でも「なんとなくポイントが貯まりそう」で選んだカードが、 実は手数料負けしていたケース──相談現場では珍しくない。 お得になるのは、還元率が手数料を上回るカードを使った場合だけです。

手数料はいくら?まず0.73%を頭に刻む
多くの自治体はeL-QR(地方税統一QRコード)に対応しており、 「地方税お支払いサイト(eLTAX)」経由でクレカ納付が可能です。 このとき発生する手数料は1万円ごとに73円、実質0.73%。
| 納税額 | 手数料 | 実質手数料率 |
|---|---|---|
| 1万円 | 73円 | 0.73% |
| 5万円 | 365円 | 0.73% |
| 10万円 | 730円 | 0.73% |
| 20万円 | 1,460円 | 0.73% |
※自治体・支払いサービスにより異なります
還元率0.73%が損益分岐点。これを下回るカードで払うのは、 わざわざ手数料を払って口座振替する行為と同義です。

還元率1.0%以上か、0.5%以下か
| カードの還元率 | 手数料との差 | 判定 |
|---|---|---|
| 1.2% | +0.47% | ◎ 積極的に使う |
| 1.0% | +0.27% | ○ 使う価値あり |
| 0.73% | ±0% | △ ほぼ意味なし |
| 0.5% | −0.23% | × 口座振替のほうがマシ |
「メインカードが0.5%還元」という方は、 税金払いだけ別の高還元カードに切り替えるのが現実的な手です。
実際の相談:年15万円の固定資産税で何が変わったか
共働きの30代夫婦、固定資産税は年間15万円。 長年、何となく口座振替で払い続けていました。
還元率1.0%のカードに切り替えると、ポイント取得額は年1,500円分。 手数料は約1,095円なので、差し引き年間約405円のプラスになります。 「たった400円」と笑うなかれ。毎年何もせず出ていっていたお金が、 5年で2,000円以上手元に残る計算です。
さらに一括納付(第1期に全額払い)に切り替えたことで、 手続きは年1回、ポイントもまとめて取得できるようになりました。
やる前に必ずやる3つの確認
① カード規約で「税金払いはポイント対象外」を確認する 還元率が高くても、税金払いを除外しているカードは意外に多い。 申込み前に必ず規約の「ポイント対象取引」欄を読んでください。
② 納付書にeL-QRが印字されているか確認する QRが印字されていない自治体では別サービス(Yahoo!公金払い等)になり、 手数料体系が変わる場合があります。
③ 分割・リボ払いは絶対にしない 金利は年15〜18%水準。ポイントのメリットなど一瞬で吹き飛びます。 クレカ納付は「一括払い専用」と決めてください。
よくある質問
Q. 口座振替より絶対クレカ払いが得ですか?
A. カードの還元率が手数料(約0.73%)を超える場合に限り有利です。「税金払いはポイント対象外」のカードや、還元率が低いカードでは損になります。「絶対得」とは言えません。
Q. 自治体によって払い方が違うのですか?
A. はい。eL-QR対応自治体なら「地方税お支払いサイト」でクレカ払いが可能です。非対応の自治体ではYahoo!公金払いなど別サービスを使う場合があり、手数料が異なります。納付書か自治体公式サイトで確認しましょう。
Q. 年4回払いと一括払い、どちらが得ですか?
A. 一括納付にすれば手続きが1回で済み、ポイントもまとめて取得できます。ただし支払い時期のキャッシュフローを確認してから判断してください。手元資金が不安なら分割納付のままで構いません。
Q. eL-QR以外のサービスでも同じ手数料ですか?
A. 異なります。Yahoo!公金払いなど民間サービスは手数料体系が別です。必ず支払い前に手数料を確認し、還元率と比較してから使うかどうか決めてください。

